東京都が平成24年4月に公表した目黒区の被害想定をご紹介します。
(注)想定結果は、一定の条件を設定したシミュレーションの結果であり、条件の設定内容を変更することで結果が大きく異なるものであることに留意してください。
【一定の条件】・・・シミュレーションの前提条件を下記とします。
地震の規模:東京湾北部を震源とする、マグニチュード7.3クラスの直下型地震
発生時期:冬 18時発災
発生時の気候:晴れ、風速8メートル/秒
ここからがシミュレーション結果です。
まず、M7.3クラスの東京湾北部地震が発生した場合、目黒区の多くの地域では震度6強が観測されます。相当揺れます。
人や建物の被害想定は次のとおりです。
【人の被害】 | 死者数 332人 負傷者数 3,195人 帰宅困難者数 78,206人 避難所生活者数 61,318人 |
【建物の被害】 | 全壊棟数 2,538棟 半壊棟数 6,126棟 焼失棟数 11,232棟・・・(*1) エレベーター 閉じ込め件数 152台 |
【ライフラインの被害】 | 水道断水率 40.1% 下水道管被害率 30.3% 停電率 26.4% 固定電話不通率 18.4% 震災廃棄物 117万t |
ここで、(*1)の建物の焼失棟数について補足します。
実は、初期出火件数は27件と言われています。この初期の27件が、あっという間に燃え広がり、1万棟以上の家屋に被害が出てしまうのです。
自分の家から出火させないこと、自宅で発生したボヤは自分で消火できるように消火器の使い方を知ること、消火器を備えたり設置場所を覚えておくこと、これらをひとりひとりが意識するだけで、被害を大幅に減らせると思います。
もっと詳しく知りたい方は、東京都のホームページをご覧ください。
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