備えについて考える
「備え」とは何でしょうか?
私たち、チーム防災めぐろも活動の中で、たびたびこのことを考えます。
「備えましょう」とよく聞きますが、備えるとはどういうことでしょうか?
まず、思い浮かぶのは物かもしれません
食料、水、ラジオ、モバイルバッテリー……最近では「携帯トイレ!」という声も増えています。
でも、物が揃っていれば備えたことになるのでしょうか?
きっと、そうではないはずです。
備えの3つの視点
チーム防災めぐろでは、備えを次の3つの視点で整理しています。
3つそろって初めて、意味のある備えになります。
★1つ目の視点★
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モノの備え(ハード)
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目的:災害時に必要な物資を確保し、生活や避難を支える
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例:非常食、水、懐中電灯、携帯トイレ、ラジオ、モバイルバッテリーなど
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★2つ目の視点★
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行動の備え(ソフト)
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目的:災害時にスムーズに動くための事前準備
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例:避難ルートの確認、家族や近隣との連絡方法の共有、集合場所の取り決め、声かけの仕方
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★3つ目の視点★
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気持ちの備え(マインド)
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目的:災害時に冷静に判断・行動するための心構え
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例:パニックを防ぐ冷静さ、優先順位を考える習慣、判断力、思いやりの気持ち
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注意したいこと
まず、備えは物だけで完結しません。
さらに、必要な備えは人それぞれ違います。
だからこそ、自分や家族にとって本当に必要な備えが何かを見極めることが大切です。
それができて初めて、物をそろえたり、必要な情報を得たりする行動に移すことができます。
たとえば…
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誰かのおすすめ防災セットを買って満足していませんか?
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防災マップで避難場所を確認しただけで終わっていませんか?
物を買い揃えて終わりにしたり、なんとなく避難場所を知って終わりにしたりするだけでは、備えとは言えません。
必要な備えは、ライフスタイルによって一人ひとり違います。
自分や家族にとって本当に必要な備えが何か、それを知らないと備えられないはずなのです。
では、自分や家族にとって本当に必要な備えが何かを見極めるにはどうすれば良いでしょうか。

