鍼灸師さんから聞いたお話。
「ご高齢の方は、転倒してしまったときに床から立ち上がる筋力が無い方がけっこういらっしゃいますよ。椅子やベッドから立ち上がれても、床からとなると話は別なんです。」
言われてみると、畳に布団、ちゃぶ台に座布団の生活から離れて久しい日本人は、床から立ちあがるということを日常的にはしなくなっています。体力のあるうちは何ともない動作ですが、大きな揺れですっ転んで立ち上がれない、なんてことになると避難以前の問題です。
なかなか体を動かす習慣がないのであれば、ラジオ体操を日課にすることから始めるのはいかがでしょうか。ラジオ体操を侮るなかれ。真剣にやるとけっこう疲れるんです。
とはいえ、一人でやろうとすると続かないです。例えば、月一回の仲間との集会では必ず最初にラジオ体操をする、そうやって定期的に体を動かす機会を設けて、これが当たり前なんだという環境や仕組みを作ってしまうというのも良いかもしれません。
今は座ってできるラジオ体操もありますので、無理せず自分のできる範囲で体を動かす習慣を作って、自然と体力維持ができると良いですね。
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