東京都水道局が主催する「水道サポーター交流会」にて、同局の災害に対する取組みについて教えていただきました。
東京都水道局では災害対策として、「施設整備」と「応急対策」に取組んでいらっしゃいます。この「施設整備」として進めていらっしゃる、水道管の耐震化工事について紹介します。
ポイントは継手の部分で、今までの管は地震時に地盤がひずむと管がすっぽ抜けてしまう(管が抜け出す と言うそうです)ことがあったものが、管の継手部に伸縮性を持たせて地盤のズレを吸収したり、ロック機構を持たせて管が抜けないように工夫された「耐震継手管」と呼ばれる管に変えることで、管の抜け出し防止につながるそうです。
東京都のホームページに詳細の記載がありました。こちらもご覧ください。
以下表は、目黒区内の水道管の耐震化工事に関連する、令和2年と令和12年時計画の指標です。工事自体は令和2年時点で区内の47%の地区で完了しており、特に医療機関や避難所の周辺の工事は完了しています。今後10年間で61%の完了を目標に工事を進めているとお聞きしました。耐震化工事が終わると断水率や断水してからの復旧にかかる期間も改善しますので安心できますね。
| R2年 | R12年(計画) |
工事完了率 | 47% | 61% |
災害時断水率 | 28% | 21% |
復旧にかかる期間 | 17日以内 | 13日以内 |
みなさんのお家の周りでも水道管の工事がありましたら、単に老朽化した管を取り換えているだけではなく、耐震化の対策の目的もあって工事されている可能性が高いです。
工事で不便だなと思うこともあるかもしれませんが、これも将来の災害への備えだとわかると有難いことだと思えてきます。
私たちの生活に無くてはならない水。
災害時でも供給を止めることの無いような取組が日々なされていることがわかりました。
東京都水道局さん、ありがとうございました。
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