目黒区の令和4年度の予算案がホームページに載っていました。
防災関連で、どのようなことに予算がとられているか見てみました。
「外国人避難者に配慮した避難所運営を推進します」
外国人避難者に配慮した避難所運営を推進していくために、区内38か所の地域避難所に音声自動翻訳機を配備します。
どうやら令和4年度はこの1件のみのようです。
つまりどういうことか?
行政の防災対策は、備蓄品が見直されたり増えたりすることがほぼ無いのです。
メグボーは活動を通じて、誰かがやってくれるという意識ではなく、
自分のものは自分で備えるというマインドへ意識と行動変容を促す場を醸成したいと思っています。
さて、1件ではありますが、防災関連の対策が予算に盛り込まれるのは有難いことです。
ただみなさん、この音声自動翻訳機、使うのは誰でしょう。
そう、避難所を運営する人たちです。つまり、自分たちです。
いきなり渡されても使えませんよね?
例えばありがちなのが、電池が無かった(充電が切れていた)。
あるいは、そのときになって初めて開封し、説明書を読むところから始めた。
そういうことにならないように、区は配布したら終わり、というのではなく、
配布するのであれば、その後の運用を見据えてもらいたいと思っています。
例えば、配付された後、外国人のコミュニティと一緒に使い方を学ぶ講座を開催すれば、
いざというときの避難先を外国人の方も知ることができますし、
避難所には翻訳機があるということを相互に把握することができます。
ものを作って終わり、配って終わりの時代ではないと思います。
「作る」、「配る」は重要です。
ただし、もっと運用とセットで考える必要があるとは思いませんか?
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