5月15日に『要配慮者目線で考える避難訓練』を開催しました。
ゴーグルやおもりを装着して体の動きを制限された中での訓練では、四肢の可動域の制限もさることながら、視野の狭まりに恐怖を感じやすく、日常生活において視覚情報に頼っていることが多いことを改めて感じました。
また、どうしても足元を見てしまうため、腰より上の安全確認がおろそかになる傾向がありました。訓練中も垂れ下がった木の枝を見る余裕がなく、枝葉に突っ込んで歩いて行ってしまうような場面が多々ありました。
そのような場合に安心感を与えるのは介助者のサポート。こまめな声かけや前を歩いて道しるべとなることが有効である、という気付きを得ました。
車いす介助の訓練では、折りたたんである車いすを準備するところから、坂や階段の上り下り、遊歩道前に敷設されている自転車等の侵入を防ぐ柵の通り抜けなどを実施。車いすを広げるだけでも、やり方を知らないと四苦八苦でした。持ち上げるときは体重が軽い方を介助する場合でも、3人はいないと持ち上がらないかつ、3人の息を合わせて安定して持ち上げることの難しさも身をもって体験しました。
また、体力が無いから、やり方がわからないから自分は役に立てないということはなく、介助する人の荷物を持つ、荷物番をする、子どもたちの面倒を見ておく、そのような形でのサポートが必要な場面も災害時では大いに考えられます。指示を待つばかりでなく、自分でできることを探して「私これならできます」と行動することもひとつの共助の形であるのではないかと、そのようなご意見もありました。
少し違う目線では、介助できるための体力づくり、それが将来的には介助される側にならない(遅らせる)ことにもつながるので、日々の生活習慣を見直したい、という声もありました。今後メグボーでは毎回集まったらラジオ体操から始めませんか?と、次につながる提案もありました。
参加者の方からは、「やはり体験することって大事」という声がとても多く、たくさんの方に体験いただいて、自分の目で足で体で覚えて考えてもらえたら良いと思う。と、このような体験の機会については好意的な感想をいただきました。
防災は、ライフスタイルによって様々な考え方があり、一様に答えが出せません。だからこそ、誰かが何かをやってくれるのを待つのではなく、自分なら(うちの家族なら)どうする、をひとりひとりが考えておく必要があると思います。お近くで開催されている防災訓練になかなか一歩踏み出せない方も、それぞれの生活寄り添った視点で防災を考えてみませんか?
メグボーでは今後も楽しみながらも防災を考えるきっかけとなり得るような企画を開催したいと思いますので、一緒に防災を考えたいという方がいらっしゃいましたら、下記よりご連絡ください。
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