防災クッキングトライアル
2021年7月18日(日) 防災クッキングをトライアル開催しましたので紹介します。
作った料理は3品。
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ごはん
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カレー
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パスタ
今回は東京都が紹介している「日常備蓄で災害に備えよう」の22ページ~掲載されているレシピを参考にしました。
20200405_bitikupannfu_kaitei.pdf (tokyo.lg.jp)
まずは、事前の仕込みです。
お米は2種類用意しました。いずれも4時間浸水させました。
①スーパーで2kg 1000円 で売っている普通のお米です。本来研がないといけないですが、水が貴重なので1回だけ丁寧にもみ洗いして使うことにしました。
②普段食べている玄米(無洗米)です。こちらは無洗米なので洗わずそのまま使いました。
③カレー用の鯖の水煮缶とカレールーです。こちらは仕込み無し、東京都のレシピ通りに作りました。
④パスタは普通の乾麺を3時間水に浸しておきました。3時間後にはふにゃふにゃになっていました。
⑤パスタソースは東京都のレシピではトマトソースが紹介されていますが、コンソメと顆粒スープの素を使いました。
またツナ缶も汁ごとそのまま使いました。
*写真には載っていませんが、常備野菜としてありがちな玉ねぎをスライスして、カレーとパスタに少量入れています。
①
②
③
④
⑤
⑤
カレーの仕込み
続いて調理工程です。
①普通の白米は、沸騰したお湯で15分ほど加熱していると、ポリ袋の中の水分がなくなってきました。袋越しに、お米が炊けている様子がわかりました。18分で火からおろし、10分余熱で蒸らしました。
②無洗米は、20分加熱してもお米が硬そうでした。東京都のレシピ通りに20分で火からおろし、10分余熱で蒸らしました。
③カレーは、沸騰したお湯で20分加熱し、火からおろして具材を揉みこんで混ぜて完成です。
④パスタは浸しておいたお水ごと、コンソメ、ツナ缶、玉ねぎスライスとともに鍋にあけ、3分加熱しました。顆粒スープの素をお皿に広げておき、加熱したパスタを注ぎ入れ完成です。
感想
お米は、白米は普通に炊いたのと同じように炊けました。研いでないですが、臭いとか食感が悪いとかそんなこともありません。問題なく食べられます。玄米は東京都のレシピ通りの時間(20分加熱+10分蒸らし)だとまだ硬いです。普段のお米が玄米の方は要注意です。また、白米(無洗米)を18分の浸水+20分加熱+10分蒸らしで試された方がいましたが、こちらも問題なく食べられました。逆に6時間浸水したお米を試された方がいましたが、6時間だと浸しすぎのようでした。
このように、普段使われているお米によっても個体差が出るようです。東京都のレシピを参考に、ご自宅で使われているお米だったらどうなるか?を実際に試すことが大切かと思います。
カレーは少し水を入れすぎましたが、さすがのカレーだけあってごはんが進みます。ポリ袋調理の良い点として、カレーの臭いが鍋につかないこと、後片付けが水洗いで済むこと、などもあることがわかりました。これなら味はソコソコでもいいから手間をかけたくないズボラさんは、普段から取り入れてもいいかもしれません。
パスタは8分茹でるはずの乾麺を使いましたが、3分茹でるだけでモチモチパスタが完成しました。むしろ3分でも茹ですぎくらいでした。小麦は火を通さないと消化によくない、という話もありますので、全体に火が通るくらいで加熱をやめても良いかもしれません。
パスタは東京都のレシピを参考にコンソメバージョンにアレンジをしましたが、これはうちにはトマト缶を常備する習慣がないからです。防災クッキングでは普段から自宅に備蓄しているものを使うことが前提だと思います。わざわざこれのために買ってくるというのは、準備期間があればできること、いざというときにレシピ通りのものを準備するということはできません。自宅にあるものでなにができるか?は個人個人で考えておく必要があると思いました。
今回わかったことまとめ
・東京都の公開レシピ通りで問題なく食せるものができる。ただし玄米のように特殊ケースもあるので、ご自宅にあるお米の特性をつかむためにも、一度作ってみることが大切。
・節水、節電、節ガスにもなるが、時短調理もできる。暑い時期には持ってこい。
・ポリ袋調理は洗い物が減らせて大変良い。
・計量できるものが無い場合、なにか目安にできる知恵があるとなお良い。